第三話【道将連の収支の話】
第三話【道将連の収支の話】
道将連の収入は、次の(一)~(七)などです。
(一)会員(支部)からの会費(各支部:数万円×およそ二十支部)
(二)スポンサーからの事業収入(例えば自民党からの総裁杯大会資金など)
(三)日将連からの助成金(全国大会の道予選の運営用資金等)
(四)道場の席料収入・期書・扇子等の販売収入
(五)会館二階の貸室収入(学生大会などに有料で場所貸ししたりする)
(六)道新記事の原稿料収入
(七)将棋運営人材の派遣収入(JTテーブルマーク大会のお手伝い収入など)
上記収入の使いみちは
(一)は各支部から全道大会に来る代表選手の交通費・宿泊費の一部負担に使う。
(二)の事業収入は、その大会(例えば自民党総裁杯)の運営費(賞品・交通費等)に使う。
(三)日将連からの助成金も上記(二)と同様大会費用で使う。
(四)道場の席料収入では、人件費もまかなえていない。
(五)会館二階の貸室収入、これは有難いがあまり大きな金額にはならない。
(六)道新記事の原稿料収入は自戦記・観戦記を書いてくれた執筆者へ支払う。
(七)将棋運営人材の派遣収入(JTテーブルマーク大会のお手伝い収入など)は、その
お手伝いに参加してくれた役員・学生にアルバイト料として払い出す。
そうして残った資金を水道光熱費・電話FAX・切手・その他印刷費・文具・事務経費等に充てると、手元にはほとんど残りません。(←これがつらいところですね。)
そういう事情なので、理事の皆さんは役員報酬無しでの無償奉仕です。
その他、会館土地建物の固定資産税(数十万円)・法人道民税(二万円)・法人市民税(五万円)など避けようのない支出もあります。
なので会館建物の日々の維持・メンテナンス(掃除とか畳替えとか)も難渋しており、ましてや改築・改装(窓枠サッシ・冷暖房・水回りetc.)なんて、望むべくもありません。
どんどん老朽化する建物は、もう限界にきていると思います。
篤志家から寄付を受けても、「第一話」で述べたように、そこには課税されてしまうこともあり、手元には税引き後の金額しか残りません。
(公益法人なら課税されないから良かったのに・・・って今更言ってもいけませんね。)
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道将連のビジネスモデルは昭和時代のものと言えるのではないかと思います。
炭鉱の町や漁港が栄えていて、開発にたずさわる土建企業では資金に余裕があり、全道が経済成長している。そんな時代。将棋人口も多く、各地の支部に活気があった。
篤志家が寄付してくれても公益法人なので課税されない。
道将連は、そういう環境で上手くいくシステムとして先人達が立ち上げて下さったのでしょう。
しかし、平成時代になり、そうはいかなくなった。
今度は私たちが、もっと違う工夫をしなければなりません。
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