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2015年8月13日 (木)

<アマ王将戦>【続編】

<アマ王将戦>【続編】

【前編】【中編】【後編】で間に合わなかったので【続編】です。
さて、アマ王将戦の北海道のこの事情をどう考えるか。私(山下弘人)の感想です。

(イ)問題発見の目

アマ王将戦の予選ルール(遠征可能)を「知らなかった」というかたも多いのではないでしょうか。それはそれで残念です。
連合会からの周知が足りない。各支部から各支部会員への周知が足りない。
知っていなければ改善もできません。「知らない」ということが問題です。
(ちなみに私も、つい最近まで知りませんでした。ごめんなさい。)
知った上で、問題解決・改善に向かう、取り組むことになるのですから。

(ロ)地方棋界の目

地方棋界が疲弊しています。熱心な指導者が、せっかく将棋の集いを設けても、なかなか人は集まりません。
そういう状況で「全国アマチュア王将位大会」の予選を“おらが町”で開催できるというのは、ありがたい。
人集めになるからです。アピールの材料になります。いつもの例会は参加費500円だけど、予選会では1000円に出来ます。
参加者もまさか全国優勝しようだなんて欲張って思ってはいないけれど、おらが町の代表になって札幌へ参戦なら、それはそれで名誉な事。道内強豪と一戦交える機会が持てます。

ところがそれが「予選なしでの北海道大会一発決め」となると、おらが町には関係のないイベント。
ますます地方棋界が、すたれてしまうのではないか。だとすれば残念。

(ハ)本州・四国・九州・沖縄の目

本州・四国・九州・沖縄のかたがたが、遠くから北海道を眺めたとき、その目には、この件はどう映るのでしょうか。
現状では北海道地区の予選には事実上参加できない。つまり北海道は「本州・四国・九州・沖縄の遠征組を排除している」という実態がある。あいつらは独自に「北海道ルール」を設けて好き勝手にやっている。ヘンな団体だ。
もし、そう思われているなら、私は道産子として、ちょっと悲しい。

逆に本道の選手が遠征して、本州・四国・九州・沖縄のどこかの地区予選に参加申込したとき「ほかの地区の方々はどなたでも受け入れるけど、北海道の人だけは参加させませんよ。」
と言われたら、反論できるでしょうか。(新たな都市伝説が生まれるのかしら)

 *  *  *  *  *

さて、この現状をどう考えるか。
今まで知らなかったけど「遠征可能」ルールを知ってしまったからには、どうにかしたい。

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