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2017年3月13日 (月)

どうなん王将戦

今金町の新大会の“いきさつ”をご紹介致します。

2016年11月20日(日)『第一回どうなん王将戦in今金』が開催されました。
地方の町村で新しいイベントを立ち上げるのは、なかなかたいへんなんです。

この将棋イベントが、どのように生まれ、運営されているかをご紹介して、他地域でも、ご参考にして頂けたらと存じます。

(1)こんな町=今金町

道南に位置しています。長万部から内陸に車で1時間ほど行くと町役場があります。
函館からもたっぷり2時間以上かかります。
http://www.town.imakane.lg.jp/
人口数千人。大爵イモ生産日本一の農業の町。

(2)同好会=宮本氏

町には将棋好きの方もいらっしゃって、同好会もあります。
同好会では小学生(一人か二人)もいて、同好会メンバーが育てています。
その同好会の世話人の宮本氏が、とりわけ将棋の普及に熱心です。
宮本氏は、周りの町村に働き掛けたり、役場で将棋イベントを企画したり奮闘してきました。
でも、なかなか大きな波を起こすことは難しく感じていました。

(3)人と人とのつながり

たまたま、札幌市タヌキ小路で飲食店を経営する若者=川合氏=が将棋好きでした。
川合氏のお店では、今金町の特産のジャガイモや、今金町の有名豆腐店から食材を仕入れていました。
その関係もあって、今金町のイベントに出店させて頂いたりすることもあり、町内の色々な方々との出会いがありました。
そうして出会ったのが、今金将棋同好会の宮本氏や豆腐店の若旦那:小川氏でした。

(4)そうだ!将棋の大会を開こう!

同好会:宮本氏やタヌキ小路:川合氏や豆腐店の若旦那:小川氏らが仕掛人となって将棋大会を開くことになりました。
それは「今金町の同好会で将棋を学ぶ小学生には、なかなか同世代の相手が見つからない」というところから
「よし、いっちょう、将棋大会をやってやろう」ということになったのです。

(5)将棋連盟支部の協力

しかし、やる気は有っても将棋大会の具体的なノウハウは乏しい。
そこで、川合氏がタヌキ小路の飲食店近くにある北海道将棋会館を相談に訪れました。
「たまにウチの店に飲みにいらして下さい。店内には盤駒も置いてますから。」

川合氏の飲食店で飲みながら計画を練りました。遠く今金町から宮本氏や小川氏も来て打ち合わを進めました。

こうして、
日本将棋連盟北海道支部連合会(工藤会長)、日本将棋連盟札幌中央支部(山下支部長)らも巻き込んで話を進めました。
そうして北海道新聞社の御後援を取り付けたり、山下支部長が今金町教育委員会に御挨拶にうかがったりしました。
教育委員会へは、日本将棋連盟から公認将棋指導員の身分を紹介して頂きました。
道南で行うのですから函館方面にも話しておかなくてはなりません。
函館の強豪:笠井氏にも御相談して、日本将棋連盟函館中央支部の後援も頂戴できました。

(6)予算その他

今金町の文化振興予算を申請して認められました。
これならプロ棋士もお呼びできる。
北海道新聞社様から盾、日本将棋連盟から賞状。
地元企業から副賞:賞品。
盤駒対局時計等は連合会から借用。(有料)
会場は町民センターをお借りできました。(無料!)

(6)当日:参加者

こうして大会当日を迎えました。(前夜祭もありました。翌日の大会に備えて、ほどほどの)
地元今金町の方々はもちろん、札幌方面、函館方面からも多数、参加が得られました。

開会式&閉会式では今金町の教育長に御挨拶を頂き、川合氏、小川氏らも将棋への思いを語りました。
大会審判長の日浦市郎八段には指導対局。地元の小学生も初めてプロ棋士の指導を受けられました。

今金町のゆるキャラ“いまルン”と“だんしゃくん”も登場。
いまルンは、小学生をどうぶつ将棋で負かすほど将棋が強い。
(たぶん、全国のゆるキャラの中で将棋最強。)

この日の様子は、UHBテレビで放映されたり、複数の新聞にも取り上げられました。

(7)第二回大会へ向けて

次の大会『第二回 どうなん王将戦in今金』開催します。

2017年11月12日(日)

男性棋士1名
女流棋士1名
をお呼びしたい。

2017年11月11日(土)に前夜祭も。

どうぞ御期待ください。

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札幌市狸小路の飲食店「tabibitoキッチン」にもお立ち寄り下さい。
札幌市南二条西7丁目

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