<<北海道将棋会館の移転・取壊しの件>>
北海道将棋会館について、私が見聞したところをまとめましたから、ここに御紹介致します。
私は日本将棋連盟北海道支部連合会副会長、日本将棋連盟札幌中央支部支部長ですが、文中意見・感想の部分は私個人の見解です。
以下は、日将連や連合会、支部の公式見解では御座いません。
文責はすべて山下弘人個人にあります。
(1)北海道将棋会館のなりたち・経緯
(2)現況(平成30年9月)
(3)日将連の検分と判断
(4)北海道棋界の今後
(5)北海道将棋会館跡地の活用
(6)連合会の対応
【新会館】札幌市中央区南2条西10丁目
ダイメックス札幌南2条ビル 2階
※電話番号011-211-1868・Fax番号011-211-1869
(番号変わりました。)
旧会館は営業を止めました。平成30年10月5日。
新会館は平成30年10月6(土)7(日)8(祝)に引っ越し作業。
10月9日休んで、10月10日(水)新装オープン
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(1)北海道将棋会館のなりたち・経緯
【道将連が会館を所有】
札幌市中央区南四条西9丁目の北海道将棋会館(土地と建物)は昭和時代に先人たちが生み出して下さいました。佐々木治夫先生の時代とお聞きしております。同時期に社団法人北海道将棋連盟という法人組織を設立し、この土地・建物の所有者としました。
その後。平成5年頃新井田基信先生の時代には改装工事をするなどして維持管理してきました。
「社団法人北海道将棋連盟」は公益法人改革三法(平成20年施行)にともない「一般社団法人北海道将棋連盟」に改組しました。組織名称は変わっても土地建物の所有は続けていました。
【日将連が会館を所有】
平成27年3月末、「一般社団法人北海道将棋連盟」は解散し、所有資産の処分(清算活動)をしました。
その際、会館(土地と建物)は、「公益社団法人日本将棋連盟」に寄付しました。寄付の日付は平成27年11月17日(将棋の日)でした。
現在、北海道将棋会館(土地と建物)は「公益社団法人日本将棋連盟」の所有物です。
(2)現況(平成30年9月)
【日将連が大家さん、連合会が大家さんに家賃を支払う】
「一般社団法人北海道将棋連盟」解散後は、「日本将棋連盟北海道支部連合会」が道内アマ棋界の取りまとめをしています。その拠点は、やはり北海道将棋会館(土地・建物)で、所有者である「公益社団法人日本将棋連盟」にお金を支払って借りて使用しています。
つまり大家さんが「公益社団法人日本将棋連盟」、店子が「日本将棋連盟北海道支部連合会」という不動産賃貸借関係です。
会館内にある「盤コマ対局時計机椅子本棚棋書等」は、「一般社団法人北海道将棋連盟」が解散したときに「日本将棋連盟北海道支部連合会」がお金を出して買い取ったもので、連合会の所有物です。
店子の「日本将棋連盟北海道支部連合会」は、一階を将棋道場経営、二階をレンタル貸室にして収入を得て、家賃の支払い等に充ててきました。
(3)日将連の検分と判断
【常務理事と総務部長の検分と日将連の判断】
平成30年8月14日~15日、日将連常務理事森下卓九段が日将連の総務部長さんと連れ立って来道されました。
会館の検分にいらっしゃったのです。
連合会は大家さんに「借りてる建物のあちらこちらが老朽化・故障しているから修理して頂きたい」との希望をお伝えしてきました。一方の大家さんの日将連は「この会館を修理しながら維持していくのが得策かどうか」をご判断したかったのでしょう。それで現地視察にいらしたのです。
結論は「古くなった会館を修理しながら使っていくのは、かえって効率(コストパフォーマンス)が悪い」
「看板が通行人に落下するとか、なにか危険がありそうだ」などと判断されたようです。
もっともな御判断と思います。
★修理はしない。★(年内にも)取り壊す。
との結論に至りました。
(4)北海道棋界の今後
連合会は、大家さん(日将連)から「立ち退き」を求められた、というかたちになりました。
会館から出ていかなければなりません。
「立ち退き」を求められたと言いますとなんだか穏かではありませんが、日将連理事会からの実際のお話は、実に優しく友好的・協力的・親身なものでした。
今後の北海道の将棋普及活動はどうするか、という点においては、引き続き日将連が親身になって連合会を支援してくださるというのです。ありがたい。
そうして、札幌市内の貸しビル内の事務所を賃借して、将棋道場・将棋イベントができるようにすることになりました。
①日将連がビルオーナーから一部屋借りて、
②これを連合会に転貸(また貸し)する。
③連合会は、ここで道場&将棋大会を行う。
★平成30年9月中に賃貸借契約が済み、9月下旬から少しづつ引っ越し荷物を搬送しています。
私もマイカーの後部座席を倒して荷台にし17回往復してダンボール等を運びました。
運送には何名ものかたが手伝って下さっています。
教室の子供達や道場の常連客のかた、札幌支部やコマなかま支部、すすきの支部の方々。
★10月6(土)7(日)8(祝)は、レンタカートラックで大物を運びます。
お手伝いボランティア募集(昼食・飲み物付き)
新道場席料無料券進呈。
★引っ越しが無事に済めば、従前どおり変わらず活動できます。
ただし大会会場スペースが若干せまい。なので大きな大会のときはすぐ近くの中央区民センター貸室を併用します。
(5)北海道将棋会館跡地の活用(ほとんど推測です。憶測と言ってもよい。)
旧会館(建物)は取り壊します。通行人に落下物が当たっても困りますから早めに壊したい。
できれば雪が降る前に。(一説には、取壊し費用1000万円かかるとか。ほんとかな?)
壊し賃は大家さん(日将連)負担。
建物は壊しますが、土地は残ります。約50坪(170平方メートルくらいかな)
間口6間弱、奥行8間強、前面道路は札幌市の除雪も入らない狭道。
さて、どう活用するか。
●土地を売却してお金にするか?
●建物を建てて新会館とするか?(建築資金は銀行借入かな)
●近隣の土地所有者と共同開発するか?(賃貸マンションでも建てる?)
〇公益社団法人が不動産事業みたいな収益活動してもいいのかしら?
〇いつまでも空地のままほっとくのは良くない(毎年の固定資産税負担は避けられん)
〇建設計画が長引くなら時間貸し駐車場(例Times社)にでもするか?
すべて日将連がきめるのでしょう。ただし札幌の不動産市況の情報は地元から日将連理事の方々に発信したいと思います。
(6)連合会の対応
連合会は、今回の件に、こうした対応をとりましたが、全道の同志(各支部)には十分な連絡・相談が出来ませんでした。中條幹事長、事務局菊地、宮野幹事、ら道央圏の主な幹部だけで判断して進めました。これは各支部の皆様には申し訳なく思います。
もっとも日将連が「取り壊す」とおっしゃるのですから従うしかありませんでした。
間もなく会館は取り壊されます。その前に一目御覧になりたいという方はお急ぎ下さい。
(以上【文責:山下 弘人】)